会議所のご案内

会頭よりみなさまへご挨拶

 我が国経済は、新型コロナウイルス感染拡大により大きな打撃を受け、その影響は業種ごとに濃淡が現れ、景気の分断・軋みとも言える状況にあります。

 またここに来て、2度目の緊急事態宣言発令とその延長を受けて、感染防止の徹底と経済社会活動推進と言う相対する2つの課題の舵取りは極めて困難な状況に陥りつつあります。

 当地域においても、総じて経済活動は停滞を余儀なくされており、その足踏みが続く中、「新たな日常」を踏まえた事業再構築の道筋をつける必要性に迫られております。また、他方では、この地域におけるリニア中央新幹線亀山中間駅の誘致、JR亀山駅前再開発事業、地域周辺高速道路の整備、企業誘致の推進などの表れている萌芽を、有機的に結び付け、都市創生の方向性を示すべき時期が到来しております。

 このような地域の状況の中で、当商工会議所の活動の基軸は、変わることなく中小企業の活力強化と地方創生の実現に力を注ぐことであります。併せて、この地域並びに会員企業の抱える諸課題の克服、そして、時代を捉えた組織・運営の強化及び事業活動を新たな展開へと努めてまいります。

 特に、地域企業の太宗を占める中小・小規模企業については、改正中小企業者支援法の認定を受けた「経営発達支援計画」に基づき関係諸機関との連携のもと、事業の継続・再構築に関する様々な支援の強化・拡充を図ることはもとより、コロナ禍の影響による苦境を克服するための支援、アフターコロナを見据えたビジネス変革への対応支援等を、微力ではありますが、個々の企業に寄り添う会員企業の「かかりつけ医」としての支援をしてまいります。

 また、ここ最近の、亀山市の大きく変貌する姿、又はその予兆は、このまちの潜在的な発展の可能性を、地域内外に知らしめることになり、都市として魅力度が高まり始めております。今後は、この恵まれた環境を十分享受するため自らがこれらを活用したまちづくりを進めることが不可欠になります。当商工会議所としても地域総合経済団体としての役割と使命を果たすため、都市創生に向けた諸課題に積極的に取り組んでまいります。特に半世紀に亘り活動を展開してまいりましたリニア中央新幹線早期開業と亀山中間駅設置につきましては、主として地域経済・産業への波及効果に関しての調査研究を関係機関と連携を密にして取り組んでまいります。

 さて、亀山商工会議所は昭和26年7月3日に戦後復興の最中で設立され、絶え間ない地域社会・経済変化の中で、この年度に節目の創立70周年を迎えることになります。今日までの刻まれた歴史を礎に、これからも引き続き支持される経済団体として、活力と魅力ある地域づくりに向けて邁進してまいります。コロナ感染症の続く中、事業活動についても先行き不透明なこともありますが、その都度多方面からの検討を加えながら推進してまいりますので、更なるご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。